口頭試験は、日時も会場も自分では選べません。筆記試験の合格通知と一緒に「この日のこの時刻に、この会場へ」と一方的に通知され、変更はできません。ここでは令和8年度の日程を受験申込み案内の記載どおりに整理し、通知がいつ何で届くか、当日はどういう構成かを確認します。
令和8年度の全体日程
| 区分 | 日程 |
|---|---|
| 受験申込(郵送受付) | 令和8年4月1日(水)〜4月15日(水)(4月15日消印有効・簡易書留) |
| 受験申込(WEB受付) | 令和8年4月1日(水) 9:00 〜 4月14日(火) 17:00 |
| 筆記試験(総合技術監理部門の必須科目) | 令和8年7月19日(日) |
| 筆記試験(総合技術監理部門を除く技術部門) | 令和8年7月20日(月・祝) |
| 筆記試験 合格者発表 | 11月上旬(11月4日(水)予定) |
| 口頭試験 | 令和8年12月上旬 〜 令和9年1月中旬 |
| 技術士第二次試験 合格者発表 | 令和9年3月中旬(3月12日(金)予定) |
筆記試験は10:00〜12:00 / 13:00〜16:30 の日程で実施されます。総合技術監理部門を除く技術部門の受験者は7月20日(月・祝)です。
口頭試験の日時は、筆記の合格通知と同時に届く
受験申込み案内は、筆記試験の合格発表について次のように書いています。
合格者については、口頭試験の日時・試験会場を併せて通知します。 11月16日(月)までに通知が到着しない場合は、技術士試験センターにお問合せください。以降、再発行できない場合があります。
合格発表そのものは11月4日(水)予定で、日本技術士会と文部科学省のホームページに受験番号が掲載されます。ただし口頭試験の日時と会場は、郵送で届く通知にしか書かれていません。ホームページで自分の番号を見つけても、日程は郵便を待つことになります。
ここで押さえておきたいのは、通知の到着期限が11月16日(月)と明示されていて、それを過ぎると再発行できない場合があると書かれている点です。11月上旬に発表を確認したら、郵便が届くかどうかを自分で管理する必要があります。
日時の指定・変更は「一切できません」
受験申込み案内には、試験日時について次の記載があります。
☆ 試験日時の指定・変更は一切できません。
さらに、身体上の障害等による特別措置の項にも、次のとおり明記されています。
なお、筆記試験の試験時間延長及び口頭試験日時の指定・変更は一切できません。
つまり、特別措置を申請した場合でも口頭試験の日時だけは動きません。割り当てられる可能性があるのは令和8年12月上旬から令和9年1月中旬までの約1か月半のどこかで、12月の初週に当たる人もいれば、年明けに当たる人もいます。
この幅は準備の設計に直結します。11月4日の発表を待ってから準備を始めると、12月上旬に当たった場合の準備期間は1か月ありません。逆に1月中旬に当たった場合は、年末年始を挟んで2か月以上の空白ができ、今度は準備の維持が課題になります。どちらに当たっても成立する計画を、通知が来る前に立てておくのが現実的です。
会場は東京都のみ
口頭試験は、東京都で実施します。試験会場は口頭試験の日時とともに通知します。
筆記試験は北海道・宮城県・東京都・神奈川県・新潟県・石川県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の12都道府県で実施されますが、口頭試験は東京都だけです。地方在住の受験者は移動と宿泊が必要になり、しかも日時は選べません。試験が朝一番の枠に当たれば前泊が前提になります。通知が届いた時点で、交通と宿の手配を最優先で動かすことになります。
試問時間と、部屋の中の構成
受験申込み案内の試問事項の表には、総合技術監理部門を除く技術部門の試問時間が次のように示されています。
試問時間 20分(10分程度延長の場合もあり)
試問事項と配点は、Ⅰ 技術士としての実務能力として①マネジメント、評価[30点]、②コミュニケーション、リーダーシップ[30点]、Ⅱ 技術士としての取組姿勢として③技術者倫理[20点]、④継続研さん[20点]です。合否決定基準は4項目それぞれ60%以上の得点とされています。
SUKIYAKI塾に公開されている令和3〜6年度・建設部門の再現記録6本では、実際の所要時間は22分・20分・約18分・18分・18分・20分と記録されており、18〜22分に収まっています。試験官の人数は6本中5本が2名で、3名だったのは令和6年度の1本のみでした。20分という枠の中で4項目すべてを問われるため、1つの回答に使える時間は長くありません。
本人確認については、受験申込み案内が申込書に貼る写真の欄で「筆記試験 / 口頭試験の際の本人確認に使用します」と説明しています。4月に申込書へ貼った写真が、12月以降の口頭試験でも本人確認に使われます。
結果の通知と、不合格だった場合
最終の合格者発表は令和9年3月中旬(3月12日(金)予定)です。官報に合格者の受験番号と氏名が公告され、受験番号は日本技術士会と文部科学省のホームページにも掲載されます。合格者には文部科学省発行の合格証が成績通知書に同封されて送付されます。
なお、受験者には、合否を問わず成績を通知します。 3月19日(金)までに通知が到着しない場合は、技術士試験センターにお問合せください。以降、再発行できない場合があります。
不合格だった場合の扱いは、次の記載が重要です。
筆記試験に合格しても、口頭試験で欠席・不合格の場合は、次回以降の技術士第二次試験では筆記試験から受験することになります。
筆記試験の合格は口頭試験1回分しか持ち越せません。欠席も同じ扱いです。日時が選べない試験である以上、通知された日に確実に行けるようにすることが、そのまま得点に直結します。
なお、氏名の変更がある場合、令和9年1月22日(金)までに技術士試験センターへ届け出れば変更後の氏名で官報に掲載されます。
準備の起点は「通知を待たない」こと
日程を通して見ると、自分でコントロールできるのは11月4日より前の時間だけです。試問事項は4項目とも受験申込書に書いた業務経歴と業務内容の詳細を土台にするため、申込書を提出した4月の時点で準備は始められます。
試問事項ごとの配点と評価の構造は技術士二次 口頭試験の試問事項と配点(令和8年度)、冒頭で必ず問われる経歴説明の組み立ては口頭試験の冒頭「経歴と業務内容の詳細を3分で」、筆記合格発表から口頭までの詰め方は筆記合格発表から口頭までの準備スケジュールで扱っています。