令和8年度の技術士第二次試験 建設部門 都市及び地方計画の選択科目Ⅲは、Ⅲ-1が作成から5年を経過した立地適正化計画の評価と見直し、Ⅲ-2が歴史的風致形成建造物に指定されている古民家の観光資源としての活用を主題としています。ただし2問の型はそろっていません。Ⅲ-2は課題→解決策→リスクという定型ですが、Ⅲ-1は(1)で課題の内容ではなく評価方法を書かせ、(2)で解決策の手段を立地適正化計画の見直しに限定し、(3)で懸念事項を提起する主体まで指定する、令和元年度以降16題で唯一の型です。
この記事は、令和9年度以降に都市及び地方計画を選択する人と、令和8年7月の筆記試験を受けて自分の答案を振り返っている人に向けたものです。模範解答や解答例は載せません。載せるのは、設問が何を書けと指示しているかの分解と、令和元年度から令和8年度までの都市及び地方計画 選択科目Ⅲ 16題を並べて数えた出題テーマ・設問形式の推移です。
根拠は日本技術士会が公表している各年度の試験問題の原文だけです。テーマ名は設問文中の語をそのまま使い、予備校の解説やまとめ記事は根拠にしていません。
令和8年度の都市及び地方計画Ⅲは何を要求しているか
まず出題の指示を確認します。選択科目Ⅲは2問題のうち1問題を選び、赤色の答案用紙3枚を用いてまとめる形式です。
Ⅲ 次の2問題(Ⅲ-1,Ⅲ-2)のうち1問題を選び解答せよ。(赤色の答案用紙に解答問題番号を明記し,答案用紙3枚を用いてまとめよ。)
答案用紙は1枚600字なので、3枚で1,800字です。選択科目Ⅲの配点は30点、選択科目ⅡとⅢを合わせた解答時間は3時間30分(13:00〜16:30)で、この時間内にⅡの3枚とⅢの3枚の計6枚を書きます。配点と時間の内訳は技術士二次試験の科目構成と配点・合否決定基準、答案用紙そのものの規定は筆記試験の答案用紙 — 600字の規定と合計9枚の使い方にまとめています。
Ⅲ-1(立地適正化計画の評価と見直し)が指示していること
Ⅲ-1 地方部の中核都市A市は,少子高齢化と人口減少が進行している。また,近年の災害の激甚化を踏まえ,災害に対して強靱なまちづくりが求められている。 (中略) (1)A市の立地適正化計画作成以降のまちづくりの評価に際して,A市の社会状況の変化を想定したうえで,多面的な観点から,評価すべき課題を3つ抽出し,評価の観点を明記したうえで,それぞれの評価方法を示せ。 (2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対して,立地適正化計画見直しによる複数の解決策を,専門技術用語を交えて示せ。 (3)前問(2)で示した解決策を,立地適正化計画を見直して位置づけようとした際に,市民や関係者から提起されうる懸念事項とそれへの対策案について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
小問ごとに、何をいくつ書けと言われているかを取り出すと次のようになります。
| 小問 | 書けと指示されているもの | 数の指定 | 見落としやすい条件 |
|---|---|---|---|
| (1) | 評価の観点、評価すべき課題、それぞれの評価方法 | 評価すべき課題は3つ | 求めているのは課題の内容ではなく評価方法/A市の社会状況の変化を想定したうえで、という前提つき |
| (2) | 最も重要と考える課題1つと、それに対する解決策 | 課題は1つ、解決策は複数 | 解決策は立地適正化計画見直しによるものに限定/専門技術用語を交える |
| (3) | 市民や関係者から提起されうる懸念事項と、その対策案 | 指定なし | 懸念事項を提起する主体が指定されている/解決策を計画に位置づけようとした際、という場面の限定つき |
この3つは、いずれも令和元年度以降の都市及び地方計画Ⅲでは前例のない条件です。(1)は他の15題がすべて課題の内容を示せ・課題を分析せよで終わるのに対し、この1題だけが評価方法まで求めます。(2)は他の15題が解決策の手段を限定しないのに対し、この1題だけが立地適正化計画の見直しという手段に縛ります。(3)は他の15題が提起する主体を書かないのに対し、この1題だけが市民や関係者と指定します。
Ⅲ-2(古民家を活用した地域活性化)が指示していること
Ⅲ-2 ある地方都市の江戸時代からの歴史的町並みが残る旧城下町地域において,文化財としての価値を有し歴史的風致形成建造物に指定されている古民家を,所有者が保有したまま内部を公開するために必要な改修を行い,地域活性化に寄与するよう観光資源として活用する事業を行おうとしている。 (中略) (1)事業を進めるに際しての課題を多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。 (2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ,その課題に対する複数の解決策を示せ。 (3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
Ⅲ-2は3つの小問がすべて定型です。(1)は多面的な観点から3つの課題、(2)は最も重要な1つに複数の解決策、(3)はすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとその対策で、令和6年度・令和7年度Ⅲ-2と同じ並びです。
条件が積んであるのは状況設定のほうです。古民家は所有者が保有したままで、改修は内部を公開するために必要な範囲、事業の中心は当該エリアで活動している地元まちづくり団体で、所有者や市担当部局等の関係者と連携する、という4点が指定されています。市が取得して整備する事業ではないため、公有化を前提にした解決策は設定から外れます。
答案用紙3枚・1,800字に、小問3つをどう割り振るか
公表問題にも受験申込み案内にも小問ごとの字数指定はありません。判断材料になるのは、令和8年度のⅢ-1・Ⅲ-2が要求している要素の数だけです。
| 小問 | 要求されている要素の数 |
|---|---|
| (1) Ⅲ-1 | 評価の観点3つ+評価すべき課題3つ+評価方法3つ(社会状況の変化の想定が前提) |
| (1) Ⅲ-2 | 観点3つ+課題の内容3つ |
| (2) Ⅲ-1 | 課題1つ+解決策は複数(下限は2つ)・手段は立地適正化計画見直しに限定 |
| (2) Ⅲ-2 | 課題1つ+解決策は複数(下限は2つ) |
| (3) | 懸念事項またはリスクと、その対策(数の指定なし) |
1,800字を3つの小問で単純に等分すると1問あたり600字です。ところがⅢ-1の(1)は、観点・課題・評価方法の3点セットを3組書く必要があるため、単純計算で1組200字、1点あたり67字しか使えません。要素数がもっとも多いのはⅢ-1の(1)で、字数が最も足りなくなるのもここです。 一方Ⅲ-2の(1)は観点と課題の2点セットなので、同じ600字でも1点あたり100字になります。過去問で答案構成を練習するときは、まず(1)に何字使うかを決め、残りを(2)と(3)に配る順序になります。配分そのものは受験者に委ねられており、正解の比率は公表されていません。
令和元〜8年度の都市及び地方計画Ⅲ 16題は何を出してきたか
この科目は全年度で各2問題なので、8年で16題です。テーマ名は設問文中の語をそのまま使いました。
| 年度 | 番号 | 出題テーマ(設問文中の語) |
|---|---|---|
| 令和元年度 | Ⅲ-1 | 都市のスポンジ化対策としてのまちづくり(地区レベル) |
| 令和元年度 | Ⅲ-2 | 公共交通の利用を前提とした都市構造の再編 |
| 令和2年度 | Ⅲ-1 | グリーンインフラを活用しうる場面を挙げてのまちづくり |
| 令和2年度 | Ⅲ-2 | コミュニティ組織による空閑地などを活用した広場や歩行空間の整備,管理運営 |
| 令和3年度 | Ⅲ-1 | コロナ危機を契機として生じた変化や改めて顕在化した課題 |
| 令和3年度 | Ⅲ-2 | 歴史的資産を観光資源として活用する事業 |
| 令和4年度 | Ⅲ-1 | 地方都市における駅まち空間の再構築 |
| 令和4年度 | Ⅲ-2 | 大規模住宅団地を持続可能な住宅団地として再生 |
| 令和5年度 | Ⅲ-1 | 中心市街地における空き家対策の充実・強化 |
| 令和5年度 | Ⅲ-2 | 地球温暖化対策推進の観点からの緑の基本計画の改定 |
| 令和6年度 | Ⅲ-1 | オーバーツーリズムと持続可能な観光地域づくり |
| 令和6年度 | Ⅲ-2 | 密集市街地の街区内部の改善促進 |
| 令和7年度 | Ⅲ-1 | 新たに立地適正化計画を作成してのまちづくり |
| 令和7年度 | Ⅲ-2 | 戸建て住宅地を多く含む住宅団地の再生 |
| 令和8年度 | Ⅲ-1 | 立地適正化計画の見直しに向けたまちづくりの評価 |
| 令和8年度 | Ⅲ-2 | 歴史的風致形成建造物に指定されている古民家の観光資源としての活用 |
この16題を扱う対象で分けて数えると、次のようになります。
| 主題の系統 | 題数 | 該当する年度・番号 |
|---|---|---|
| 都市構造の再編・立地適正化 | 4題 | 令和元年度Ⅲ-1/令和元年度Ⅲ-2/令和7年度Ⅲ-1/令和8年度Ⅲ-1 |
| 既成市街地・住宅団地の再生 | 4題 | 令和4年度Ⅲ-1/令和4年度Ⅲ-2/令和6年度Ⅲ-2/令和7年度Ⅲ-2 |
| 地域資源の活用・観光 | 3題 | 令和3年度Ⅲ-2/令和6年度Ⅲ-1/令和8年度Ⅲ-2 |
| 緑・地球温暖化対策 | 2題 | 令和2年度Ⅲ-1/令和5年度Ⅲ-2 |
| 空閑地・空き家 | 2題 | 令和2年度Ⅲ-2/令和5年度Ⅲ-1 |
| 感染症を契機とした都市政策 | 1題 | 令和3年度Ⅲ-1 |
読み取れる事実は2つです。1つ目は、立地適正化計画が令和7年度Ⅲ-1と令和8年度Ⅲ-1で2年連続の主題になっていることです。ただし問い方は連続していません。令和7年度は新規作成、令和8年度は作成から5年後の評価と見直しです。
人口減少傾向である人口30万人規模の地方都市において,新たに立地適正化計画を作成して,まちづくりに取り組むこととなった。当業務を担当する「都市及び地方計画分野」の技術者として,以下の問いに答えよ。 (中略) (1)上記のような地方都市において,立地適正化計画を活用してまちづくりに取り組むに当たり,多面的な観点から技術課題を3つ抽出し,観点を明記したうえで,それぞれの技術課題の内容を示せ。
令和7年度Ⅲ-1の(1)は技術課題を3つ抽出して内容を示す定型でした。令和8年度は同じ制度を扱いながら、評価すべき課題と評価方法に置き換わっています。2つ目は、令和8年度Ⅲ-2が令和3年度Ⅲ-2と主題を共有していることです。これは次の節で扱います。
次年度に何が出るかは公表されておらず、この表から出題を予想することはできません。建設部門の他科目・他年度の設問の並びは技術士二次試験 建設部門 過去問 — 令和元〜8年度96冊728設問の索引、同じ令和8年度の他科目の選択科目Ⅲは令和8年度 建設部門 道路 選択科目Ⅲの設問の要求事項、令和8年度 建設部門 土質及び基礎 選択科目Ⅲの設問の要求事項、令和8年度 建設部門 鋼構造及びコンクリート 選択科目Ⅲの設問の要求事項、令和8年度 建設部門 河川 選択科目Ⅲの設問の要求事項、令和8年度 建設部門 施工計画 選択科目Ⅲの設問の要求事項にあります。
令和8年度Ⅲ-2は、令和3年度Ⅲ-2の3か所を書き換えた設問である
令和3年度Ⅲ-2を並べると、状況設定の結びと小問3つがほぼそのまま再利用されていることが確認できます。
Ⅲ-2 ある地方都市において,民間企業が所有できなくなった建築物と庭園が一体となった歴史的資産を,市が取得のうえ必要な整備を行い,地域活性化に寄与するよう観光資源として活用する事業を行おうとしている。 (中略) (1)事業を進めるに際しての課題を技術者としての立場で多面的な観点から3つ抽出し,それぞれの観点を明記したうえで,課題の内容を示せ。 (中略) (3)すべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について,専門技術を踏まえた考えを示せ。
両年の設問文を突き合わせると、状況設定は地域活性化に寄与するよう観光資源として活用する事業を行おうとしているという結びが一致し、小問の変更は3か所です。
| 箇所 | 令和3年度Ⅲ-2 | 令和8年度Ⅲ-2 |
|---|---|---|
| (1) の立場の指定 | 課題を技術者としての立場で多面的な観点から3つ抽出し | 課題を多面的な観点から3つ抽出し(立場の指定は状況設定に移動) |
| (2) の参照の明示 | 抽出した課題のうち | 前問(1)で抽出した課題のうち |
| (3) の参照の明示 | すべての解決策を実行しても | 前問(2)で示したすべての解決策を実行しても |
小問はこの3か所しか変わっていません。変わったのは対象と事業のかたちです。
令和3年度Ⅲ-2の対象
令和8年度Ⅲ-2の対象
令和3年度は市が取得したうえで整備し、都市公園として入園料を徴収し指定管理者制度を導入する前提でした。令和8年度は所有者が保有したままで、事業の中心は地元まちづくり団体です。小問の文がほぼ同じでも、事業主体と所有関係が違えば書くべき課題は変わります。 過去問を主題名だけで分類すると、この違いを見落とします。
設問の型は8年でどう変わったか — 課題数の指定と(3)の4通り
8年分の(1)(2)(3)を並べると、指定の入り方が数えられます。
| 年度 | (1)の課題数の指定 | (1)で使われている語 | (2)の専門技術用語の指定 | (3)の型 |
|---|---|---|---|---|
| 令和元年度 | 指定なし(抽出し分析せよ) | 課題 | なし | リスク |
| 令和2年度 | 指定なし | 課題 | なし | Ⅲ-1は波及効果と懸念事項/Ⅲ-2はリスク |
| 令和3年度 | 3つ | Ⅲ-1は変化や課題/Ⅲ-2は課題 | なし | Ⅲ-1は波及効果と懸念事項/Ⅲ-2はリスク |
| 令和4年度 | 3つ | 課題 | なし | Ⅲ-1はリスク/Ⅲ-2は波及効果と懸念事項 |
| 令和5年度 | 3つ | 課題 | あり(両題) | 将来的な懸念事項 |
| 令和6年度 | 3つ | 課題 | Ⅲ-2のみあり | リスク |
| 令和7年度 | 3つ | 技術課題 | なし | Ⅲ-1は将来的な懸念事項/Ⅲ-2はリスク |
| 令和8年度 | 3つ | 課題(Ⅲ-1は評価すべき課題) | Ⅲ-1のみあり | Ⅲ-1は市民や関係者から提起されうる懸念事項/Ⅲ-2はリスク |
数えると、変化は4つに整理できます。
第1に、課題の数が3つと指定されたのは令和3年度からです。令和元年度・令和2年度の4題は数を指定せず、多面的な観点から課題を抽出せよとだけ書いていました。令和3年度以降の12題はすべて3つちょうどです。土質及び基礎など他科目で使われている3つ以上という上限のない指定は、都市及び地方計画Ⅲでは令和8年度まで一度も現れていません。
第2に、課題という語が技術課題に変わったのは令和7年度の2題だけで、令和8年度は課題に戻っています。語の置き換えが定着した科目ではありません。
第3に、(2)で専門技術用語または専門用語を交えるよう指定されたのは16題中4題です。令和5年度の2題、令和6年度Ⅲ-2、令和8年度Ⅲ-1で、毎年付く条件ではありません。
第4に、(3)は4通りに分かれます。リスク型が9題(令和元年度の2題、令和2年度Ⅲ-2、令和3年度Ⅲ-2、令和4年度Ⅲ-1、令和6年度の2題、令和7年度Ⅲ-2、令和8年度Ⅲ-2)、波及効果と懸念事項型が3題(令和2年度Ⅲ-1、令和3年度Ⅲ-1、令和4年度Ⅲ-2)、将来的な懸念事項型が3題(令和5年度の2題、令和7年度Ⅲ-1)、そして令和8年度Ⅲ-1の提起する主体を指定した懸念事項型が1題です。
設問から答案を組み立てる手順
過去問を使うときにまずやることは、答案を書くことではなく設問の指示を漏れなく取り出すことです。令和8年度の都市及び地方計画Ⅲの2問を材料にすると、手順は次のようになります。
- (1)が最後に何を書けと言っているかを確認して問題を選ぶ。 令和8年度は2問で型が違います。Ⅲ-1の(1)が求めるのは評価方法、Ⅲ-2の(1)が求めるのは課題の内容です。Ⅲ-1で課題を3つ挙げただけの答案は、評価方法を示せという要求を満たしません。
- (3)の型を選択前に読む。 Ⅲ-1は市民や関係者から提起されうる懸念事項とそれへの対策案、Ⅲ-2はすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策です。書く対象が違います。
- (2)の手段の限定を確認する。 Ⅲ-1の解決策は立地適正化計画見直しによるものに限られます。計画の見直しで位置づけられない施策を並べると、限定から外れます。
- 観点と課題を対にして3組並べる。 両題とも観点を明記したうえで、と要求しています。課題名だけを3つ並べた答案は、観点の明記という要求を落とします。
- (2)で選ぶ課題は(1)の3つの中から選ぶ。 両題とも前問(1)で抽出した課題のうち、と限定しています。
- (3)の対象を取り違えない。 Ⅲ-2は(2)のすべての解決策を実行した状態が前提なので、1つの解決策だけを取り上げるとずれます。
この6項目は、どの年度の選択科目Ⅲでも設問文から機械的に取り出せます。答案の中身を検討する前に置く確認工程です。同じ令和8年度の必須科目Ⅰとの設問の型の違いは令和8年度 建設部門 必須科目Ⅰ(Ⅰ-1・Ⅰ-2)の設問の要求事項で比較しています。
筆記のあとに来るもの — 合格発表から口頭試験へ
筆記試験の答案は返却されないため、自分が何を書いたかを再現できるのは記憶が新しいうちだけです。
令和8年度の筆記試験合格発表は11月上旬(11月4日(水)予定)、その後、令和8年12月上旬から令和9年1月中旬にかけて口頭試験が実施されます。受験申込み案内は採点結果の内容について、答案用紙の開示を含めて問合せには一切応じないとしています。11月になってから、都市及び地方計画のⅢでどちらの問題を選び、3つの課題に何を挙げたかを確認する手段はありません。
口頭試験は筆記試験における記述式問題の答案及び業務経歴を踏まえて実施されると定められており、選択科目Ⅲで書いた課題と解決策は試験官の手元にある材料の一部になります。発表から本番までの逆算は筆記合格発表(11月4日予定)から口頭試験まで、試問事項と配点の構造は口頭試験の試問事項と配点(令和8年度)にまとめています。発表当日から本番までに何を準備するかは技術士 口頭試験 対策 — 筆記合格発表(11月4日予定)から本番までに公式資料で準備できること全部に順番どおりに並べています。
まとめ:次に取る3つの行動
- 過去問を主題名ではなく小問の要求で分類し直す。 令和8年度Ⅲ-1と令和7年度Ⅲ-1はどちらも立地適正化計画ですが、最後に書かせるものは評価方法と課題の内容で別物です。主題が同じ過去問を続けて解いても、型の練習にはなりません。
- (3)の型を4通りに分けて演習素材を選ぶ。 リスク型9題、波及効果と懸念事項型3題、将来的な懸念事項型3題、提起する主体を指定した懸念事項型1題です。リスク型だけを解いていると、令和5年度・令和7年度Ⅲ-1・令和8年度Ⅲ-1の型に当たったときに書き出しから詰まります。
- 筆記の答案を再現したメモを、口頭試験まで保管する。 答案は開示されず、口頭試験は答案と業務経歴を踏まえて実施されます。記憶が新しいうちに書き起こしておく作業は、筆記直後にしかできません。